VirtualBoxでTeraTermやFTPソフトを使いたい。
2016/01/09
VirtualBoxにcentOSをそのままインストールすると、VirtualBoxからインターネットはできますが、TeraTermなどのターミナルソフトやFileZillaなどのFTPソフトが使えません。
このためCentOSをVirtualBoxにインストールする前に通信設定を行う必要があります。
これはVirtualBoxの仮想マシンのネットワークアダプターが、初期設定がNATのみとなっており。ホストのwindowsPCと一方通行の通信しかできないためです。そのため新しくホストPCと通信するホストオンリーアダプターを追加する必要があります。ホストオンリーアダプターはホストのWindowsPCのみの通信となりますので、NATアダプターも残さないといけません。
それではホストオンリーアダプターをVirtualBoxに追加していきたいと思います。
まだVirtualBoxをインストールしていない方は
VirtualBoxをインストールする。 でVirtualBoxをインストールしてください。
それでは、VirtualBoxを起動します。
①ファイル > 環境設定 > ②ネットワーク > ③ホストオンリーネットワークのタブをクリックして、「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」があることを確認してください、ない場合は右側の④プラスマークのボタンで追加してください。
次にIPアドレスを確認します。追加ボタンの2個下の⑤編集ボタンをクリックしてください。
ホストオンリーネットワークの詳細画面がでます、アダプター(A)タブの
IPv4のIPアドレスが 192.168.56.1
IPv4のネットマスクが 255.255.255.0
となっているのを確認します、DHCPサーバーは今回使いません。VirtualBoxのIPアドレスは自宅のルーターの設定とは違います。CentOSをインストール後ネットワーク設定で必要になるのでメモを取ってください。確認したらOKボタン2回でウインドウをすべて終了します。
次に①設定ボタンをクリック、
②ネットワーク > ③アダプター2 のタブをクリック
④ネットワークのアダプターを有効化(E) にチェックをいれ。
割り当て(A)には ⑤ホストオンリーネットワーク を選択して、OKボタンで終了します。
すると、ネットワークのところにアダプター1にNAT、新たにアダプター2にホストオンリーアダプターが追加されていればOKです。
以上でCentOSのインストール前の設定は終わりです、CentOSをインストール作業をしていきます。
まだCentOSをダウンロードしていない方はこちら
①設定ボタンをクリック > ②ストレージをクリック > コントローラーIDEのところの ③光学ドライブの追加をクリック
光学ドライブをコントローラー”IDE”に追加します。というウインドウが開きますので、④ディスクを選択 をクリックします。
ダウンロードしてきました、①CentOSの.isoイメージファイルを指定して、②開くボタンをクリックしてください。
コントローラーIDEの直下にダウンロードしてきたイメージファイルが表示されればOKです。OKボタンをクリックして終了してください。これで仮想マシンのDVDドライブにCentOSのインストールディスクがマウントされている状態になります。
仮想マシンを起動します、
起動ボタンをクリックしてください。
すると自動的にCentOSのインストールが開始されます。インストール作業を行ってください。今回はCentOSの最小(minimal)インストールでおこないます。
ここではCentOSのインストールは割愛させていただきます。
インストールを見たい方はこちらから
CentOSのインストール作業は終了し、CentOSが起動しているものとして設定を行っていきます。仮想マシンを起動するとキャプチャーしますかという画面が出ますこれまキーボードやマウスのコントロールを仮想マシンに渡すことになります。
仮想マシンから抜けるには、ホストOSがWindowsの場合は右の「Ctrl」キーを押します。
VirtualBoxを起動します、起動していない場合は起動ボタンをクリックします。まだこの時点ではTeraTarmでは通信できません、Virtualboxでrootでログインしてパスワードを打ち込みます。
NATアダプターの設定をします。
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 と打ち込み。
viが起動しますので、下記を変更します
ONBOOT=no
NM_CONTROLLED=yes
を
ONBOOT=yes
NM_CONTROLLED=no
に変更します。
続いてホストオンリーネットワークの設定をします
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 と打ち込みます
viでの変更箇所
DEVICE=eth1
HWADDR=08:00:27:XX:XX:XX
TYPE=Ethernet
UUID=xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
ONBOOT=no
NM_CONTROLLED=yes
BOOTPROTO=dhcp
となっていますので
DEVICE=eth1
HWADDR=08:00:27:XX:XX:XX
TYPE=Ethernet
UUID=xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
ONBOOT=yes ←yesに変更
NM_CONTROLLED=no ←noに変更
BOOTPROTO=none ←noneに変更
IPADDR=192.168.56.100 ←追加
NETMASK=255.255.255.0 ←追加
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に変更してください、最初のころメモしたIPv4のIPアドレスが 192.168.56.1 IPv4のネットマスクが 255.255.255.0 としましたが、192.168.56.xxx xxxのところは任意で設定してください。これはwindowsのホストPCの 192.168.56.1からVirtualBoxの192.168.56.100に接続していますという意味です。
ネットワークサービス再起動します。
service network restart と打ち込みます。
リスタートが完了したら。
これでTeraTermやFileZillaなどのソフトから通信できます。
おつかれさまでした。