西陣織
最近、イベントでもないときにも着物姿の女性を見かけるようになってきました、着付け教室に通う女性も多くなっているようで、京の話題は西陣織にしようと思います、西陣織の歴史は古く、古代までさかのぼりますが、西陣の名前が成立したのは応仁の乱のとき戦火をのがれた職人さんたちが西陣に定着したのが名前の由来です。
西陣の着物のつくりかた?
西陣織と聞くと派手なイメージがありますが、それは帯の話、着物はシンプルなデザインが得意です。西陣織は京友禅と違い、糸を先に染める、先染めを行い、今はコンピュータで操作しますが、昔は厚紙に穴をあけていき、紋意匠図というものをつくり、その図をもとに縦糸をそろえて織り機で織っていく作業をします。爪掻本綴織といって指の爪をノコギリの刃のように削り、糸を1本、1本手繰り寄せて文様を織り込んでいく技法もあり多岐に及びます。爪掻本綴織は一日に1センチしかできない場合もあります。この場合機械を使用しませんので高級品です。
西陣織は多種多様
西陣織は日々進化していて、ネクタイや草履、小物入れまで多種多様です。着物としても普段着に使用するものから、金糸や銀糸を使った能や時代劇に出てくるような煌びやかなものまで西陣織です。最近では町で西陣のつむぎをよく見かけるようになってきました。つむぎのほかに、お召し(ちりめん)や夏場に着る透かしを入れたものまで、いろいろあります、一度お店に出かけてみては・・・!